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ギャンブル所得と損失控除のルール

11.21.2025 | カテゴリー, Tax

ギャンブルでの勝ち金(ここでは省略して勝ち金と呼びます)は、すべて課税対象の所得として扱われます。カジノやオンラインベッティングなど、どのような形態で得たものであっても、申告が必要です。2025年においては、以下の金額を超える勝ち金について、カジノなどの支払者が Form W-2G をIRS(内国歳入庁)へ提出します。

  • $1,200以上:ビンゴまたはスロットマシンの勝ち金
  • $1,500以上:ケノ(Keno)の勝ち金
  • $5,000超:ポーカートーナメントの勝ち金
  • $600超:オンラインスポーツベッティング(スポーツ賭博など)の勝ち金

なお、これらの報告基準額($600、$1,200、$1,500)は 2026年に$2,000へ引き上げられる可能性があります。

勝ち金は個人所得税申告の際に Form 1040のSchedule 1 に記載して申告します。

一方でギャンブル損失 は、次の条件を満たす場合にのみ控除することができます。

  1. Schedule A(項目別控除) を使用して申告していること(標準控除では控除できません)
  2. 損失の控除額は、申告した勝ち金の金額までに限られること

さらに注意が必要なのは、2026年分の申告(2027年に提出)からは、損失は勝ち金の 90%までしか控除できなくなる 新ルールが導入される予定です。
この変更は「One Big Beautiful Bill(ワン・ビッグ・ビューティフル法案)」により導入されましたが、議会内では反対意見も多く、ギャンブル業界による撤廃運動も活発です。今後、改正が取り消される可能性もあるため、最新情報を随時確認することが重要です。

 

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